ニキビができると、潰すと跡になってしまうとわかっていてもどうしても潰したくなってしまいますよね。
ただ、ニキビというのは芯が深いもので、不用意に潰してしまうとクレーター状の跡が残ってしまうリスクがあります。
クレーター状のニキビ跡はセルフケアでも改善を目指すことができますが、自力では完治が難しいのが現状です。
美容外科や美容皮膚科での専門的な治療は、目立たないレベルにまで治すことが可能です。
今回は、専門皮膚科のニキビ治療についてご紹介します。
ニキビ痕・ニキビ跡の分類
ひと口にニキビ跡といっても、その残り方は数種類に分類され、それらを完治へと導くためには専門的な治療が必要になります。
まず、ニキビ痕・ニキビ跡の分類について見ていきましょう。
黒ずみのニキビ跡
いわゆる「色素沈着」タイプのニキビ跡で、ニキビがあった部分に薄い茶色または濃い茶色で跡が残っている状態です。
このニキビ跡の原因は、ニキビができた際にメラノサイトが活性化され、真皮層を守る目的でメラニン色素が生成という部分にあります。
また、このニキビ跡はターンオーバーとともに自然に薄くなりますが、ターンオー周期が長引いているとなかなか薄くならないことが特徴です。
赤いニキビ跡
ニキビができた際に、毛細血管が拡張・破裂してしまったために起こるニキビ跡です。
このニキビ跡は血液中のヘモグロビンがニキビ跡の皮下に残ることによって起こりますので、場合によっては、赤みだけではなく皮膚が盛り上がった状態で残ることもあります。
クレーター状のニキビ跡
皮膚の奥にある真皮層には、コラーゲン線維やエラスチン、ヒアルロン酸といった成分が存在しています。ニキビの成長が発展してしまうと、その真皮層組織を破壊し、その修復目的でニキビ跡周辺にコラーゲン繊維が増殖します。
この状態が起こると、ニキビ跡は凹んだまま、コラーゲン繊維の増殖によってその周囲が盛り上がってしまい、クレーター状のニキビ跡を形成することになるのです。
クレーターとなっている部分はすでに真皮層が破壊されていますので、専門的な治療を受けない限り完治は難しいです。
クレーターやニキビ跡の改善の道のりとは
クレーター状のニキビ跡を完治させるのは容易なことではありません。真皮層が破壊してしまっているため、身体の内からのケアが必要になり、長期間を必要とするからです。
しかし、適切なケアを根気よく続ければ、クレーター状のニキビ跡を目立たなくさせることが可能です。
自力で治すなら、体質改善とスキンケア
クレーターができている部分はコラーゲン繊維の生成機能が破壊されているため、まずはこの機能を正常化させなくてはなりません。
真皮層が大きなダメージを受けてしまったとなると、生成機能の修復に相当な時間がかかります。
そこで、ターンオーバーの正常化が必要になります。多くの方が使っているのは、市販のピーリング剤によるケアです。
このケアを週1回程度行い続ければ、多少なりともクレーターが目立たなくなることはあるでしょう。ただし、このケアだけでは完全にクレーターをなくすことはできません。
また、ビタミンC誘導体やアルブチンなどの美白成分でケアも近年話題には上がっていますが、これらの成分はシミ予防に効果的な成分であるため、クレーターの修復は行えず、赤みも完全に消すことは難しいです。
おすすめは、クリニックでの施術
そこで、おすすめなのは、やはり、専門クリニックでの治療です。
クレーター状のニキビ跡はセルフケアで完全に消すことができませんが、クリニックでの専門的な治療を受ければ、自然で目立たない状態にまで導くことが可能です。
具体的な治療の種類とは
美容外科や美容皮膚科には、クレーター状のニキビ跡を改善するさまざまな治療が用意されています。
皮膚のくり抜き、皮膚移植
クレーターではなく、皮下に硬いしこりができた場合では、皮膚のくり抜き、皮膚移植という治療で対応することが可能です。
この治療では、しこり部分をメスで取り除いたあとにご自身から採取した皮膚細胞を移植するため、経年とともに自然な状態に戻すことができるというメリットがあります。
外用薬
患部があまり盛り上がっておらず、なおかつ茶色の色素沈着が残っているニキビ跡は、ハイドロキノン&トレチノインで治療することができます。
ハイドロキノンは美白成分、トレチノインは新陳代謝促進成分ですので、これらを併用することによってターンオーバーの正常化と美白ケアを同時に行うことができます。
ただし、ハイドロキノンは紫外線を吸収する成分であるため、夜のみの使用となり、注意が必要です。
ケミカルピーリング
サリチル酸やグリコール酸などに薬剤を皮膚に塗布し、ターンオーバーを強制的に早める治療です。
この方法は、市販のピーリング剤よりもはるかに強いピーリング効果が期待できます。色素沈着や軽い皮膚の凸凹改善効果などがありますので、茶色い色素沈着として残ったニキビ跡の改善効果を期待できます。
レーザー治療(スターラックス1540)
フラクショナルレーザー治療ですが、従来のフラクショナルレーザーよりも少ない痛みで治療を受けることができるというメリットがあります。
このレーザーを照射すると皮下の繊維芽細胞が活性化され、これによってコラーゲン線維の生成が活性化します。
凹んでしまったクレーターに最も適している治療ですので、目立つクレーター状のニキビ跡でお悩みなら、この治療によるニキビ跡改善を目指してみると良いでしょう。
この治療ではニキビの原因となるアクネ菌を抑制する効果を期待できますので、ニキビの再発防止にも役立ち、今、当院でも多くの患者様にご利用いただいております。
池袋サンシャイン美容外科のニキビ治療
当院は、患者さまに寄り添い、ベストな治療方法をご提案させていただくクリニックです。
中でもスターラックス1540を使ったニキビ治療には大きな力を注ぎ、クレーター状のニキビ跡でお悩みの患者さまのご希望に沿えるべく日々尽力しております。
この治療は1回で効果を実感いただける場合もございますが、ニキビ跡のレベルによっては複数回の治療をおすすめさせていただく場合もございます。
スターラックス1540治療の詳細
通院回数 | 月1回 | 5回程度の治療をおすすめしておりますが、 効果の現れ方には個人差がございます。 |
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施術時間の目安 | 約30分(両頬)・ 約1時間(全顔) |
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赤み・腫れ | あり | 照射直後には日焼け後のような状態になりますが、 この状態は間もなく治まります。 |
痛み | あり | スターラックス1540は従来のフラクショナルレーザーよりも 少ない痛みで治療をお受けいただくことが可能です。 痛みに弱い方には表面麻酔(15分程度)をお勧めしておりますので、 カウンセリング時にお申し付けください。 |
生活 | 日常生活が可能 | 治療後のメイクOK、入浴も当日に行っていただいてかまいません。 |
治療の流れ
1.担当カウンセラーによるカウンセリング
2.メイクオフ
※当院にてメイク落としをご用意しておりますので、メイクをしたままご来院ください。
※麻酔をご希望の方はカウンセラーにお申し付けください。
3.治療
4.イオン導入
なお、この治療は赤みや色素沈着の改善にも効果的ですので、クレーター状のニキビ跡だけでなく、赤みや茶色の色素沈着でお困りの方も、まずはご相談ください。
監修者情報
医療法人社団 栄真会
池袋サンシャイン美容外科
院長 鈴木 栄樹
日本美容外科学会正会員・認定医
日本美容外科医師会正会員
日本抗加齢医学正会員
<院長略歴>
95年 聖マリアンナ医科大学卒業
03-06年 医療法人博済会鈴木病院 美容外科外来開設
06年 池袋サンシャイン美容外科開設