わきがって完治しないの?治療後の再発でお困りなら手術の検討を

2019.12.07 更新
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治療したからもう大丈夫!そう安心していても、根本的な治療を行わないと、やがて再発する可能性があるのがわきがです。

しかし、わきがは正しい治療を受ければ高い確率で完治することが可能なのです。

こちらの記事では、わきがが再発する理由や完治を目指せる治療方法をご紹介していますので、わきがの再発でお困りなら、今回ご紹介する治療を受ける方向で検討することをおすすめします。

わきがは再発するの?

せっかく治療を受けたのに再発するなんて…とがっかりするかもしれませんが、治療方法によっては、わきがが再発することは十分に考えられるのです。

それではまず、わきがが再発する原因や一般的に行われているわきが治療についてご紹介することにしましょう。

わきがが再発する原因とは?

わきがが再発する理由、それはわきがの原因をきちんと取り除いていないからです。

わきがの原因は、脇の汗腺ですが、全ての汗腺から出る分泌物がわきがの原因になるわけではありません。

それは、汗腺の中でも、エクリン線とアポクリン線があり、わきがの原因になるのはアポクリン線から分泌される成分だからです。

つまり、わきがを根本から改善するにはアポクリン線を取り除く必要があるということです。

わきが治療でアポクリン線が完全に取り除かれていないと、原因元が体内に残っているわけですから、治療としてわきがを解決できておらず、何回でも再発する可能性が高くなります。

ボトックス注射の効果

ボツリヌストキシン製剤の注射(通称ボトックス注射)は注射1本でわきがを改善できることから、高い人気を誇る治療法です。

ボツリヌストキシン製剤には汗腺の働きを抑える作用があるため、注射で汗腺の働きを抑えることが制汗やわきが改善に役立ちます。

この治療は治療当日から1~2週間程度で効果が現れ始め、製剤が体内に留まっている間には、わきが特有の嫌な臭いが発生することはほぼありません。

しかし、ここでひとつの問題があることを忘れてはなりません。

それは、ボツリヌストキシン製剤は数カ月間かけて分解され、体内に吸収されるということです。

すると汗腺の働きが元のように活性化し、わきがが再発することになるのです。

この治療の効果の持続期間は、数カ月から1年程度で永続的な効果は期待できないため、わきがが再発した時点で再治療を受けなくてはなりません。

ボツリヌストキシン製剤での治療をお考えなら、とりあえずの一時しのぎとして割り切る必要があるでしょう。

レーザー照射の効果

ボトックス注射のほかにも、レーザーの照射で汗腺の働きを鈍らせる治療もあります。

この治療でも一時的ににおいを抑えることが可能ですが、この方法でも、結局は汗腺を取り除くことができないため、将来的に再発する可能性が否めません

つまり、ボツリヌストキシン製剤による治療と同様に、再発したら再治療を受けなければならないということです。

わきがを完治させる方法とは?

わきが完治を目指すなら、その根本的な原因となるアポクリン線を取り除くしかありません。つまり、脇の皮膚を切る手術が必要になるということです。では、それはどのような手術なのでしょうか。

直視下反転剪除法(ちょくしかはんてんせんじょほう)

直視下反転剪除法とは、メスで皮膚を切開し、切開部分の皮膚を反転させてエクリン線とアポクリン線を取り除く方法です。

この方法は医師が目視で確認しながら行うため、汗腺除去の確実性が高い方法だといえます。

また、皮膚を切開するというと「傷跡が目立つのでは?」という不安が生じるかもしれません。

しかし、この方法は脇のしわに沿って皮膚を切開するため、術後の傷跡は目立ちにくいです。当院が行う、直視下反転剪除法の流れについてご紹介します。

1.カウンセリング

女性カウンセラーによるカウンセリングを行います。

ここでは手術の流れや術後の経過や生活などについて説明しますので、わからないことや不安に感じることがあれば遠慮なくご相談ください。

2.医師による診察

脇に挟んだガーゼの臭いを医師が確認し、わきがかどうかを判断します。

ご自身で臭いが気になってもわきがレベルではないこともあり、この場合では手術をおすすめしないことがあります。

一方、医師がわきがだと判断した場合では手術を行う方向でお話を進めますが、その際には写真などを使用しますので、どのような手術なのか容易にご理解いただけるでしょう。

3.手術(当日手術をご希望の場合)

患部にマーキングをしてから、局所麻酔を施して手術を行います。手術時間は1時間程度、術後には止血して圧迫固定を行います。

ここまでが、当院が行っているカウンセリングから手術の流れになります。手術から3日後には包帯を外し、抜糸はその後7~10日を目安として行います。

また、抜糸しただけで放置していると傷跡が残りやすくなるため、抜糸後には再度ご来院いただき、そこでストレッチやマッサージを行います。

当院では、抜糸後のアフターケアについては相談を何度でもお受けいただけますので、不安があればすぐにご来院いただくことが可能です。

直視下反転剪除法のメリット・デメリット

直視下反転剪除法は1回の手術でエクリン線やアポクリン線を取り除くことができるため、他の治療でわきがが再発してしまった方に特におすすめできる治療法です。

最後に、この治療法のメリットとデメリットをお伝えしておきます。

直視下反転剪除法のメリット

当院の直視下反転剪除法は保険適用治療のため、患者さまの経済的負担を軽減した上で手術をお受けいただけます。

また、この方法は手探りで行うのではなく、医師が目視で確認しながら慎重に汗腺を取り除くため、原因元を直接除去でき、再発のリスクが非常に低いというメリットもあります。

さらに、アポクリン線だけでなくエクリン線も取り除けるため脇汗をかきにくくなる、毛根も同時に切除するため脱毛効果も期待できるといったメリットもあります。

なお、上記でご紹介したとおり、当院ではマッサージやストレッチをアフターケアとして行いますので、術後の傷跡はほとんど目立たないレベルにまで回復します。

直視下反転剪除法のデメリット

直視下反転剪除法は手術の難易度が高いため、手術時間が少々長いというデメリットがあります。

また、この治療法では皮膚を切開したり汗腺を切除したりするため、ダウンタイム(術後の回復期間)が数週間あります。この期間中には患部が引きつれる、あるいは硬くなっているように感じることがあります。

術後しばらくは腕の上げ下げが辛いこともありますが、これらはアフターケアのストレッチやマッサージで改善できますので、あまり神経質になる必要はありません。

当院では、こういった術後に考えられる症状を全てケアできるように努めており、マッサージなども行っています。術後にこのような症状が現れ、不安が膨らむ方も多いですが、最善を尽くして対処させていただきますので、ご安心ください。

まとめ

わきが改善にはボツリヌストキシン製剤の注射やレーザー治療などがあり、これらには皮膚を切開しないというメリットがあります。

費用も安く、手軽であることもあり、治療を検討してくなる方も多いでしょう。

しかし、これらの治療では汗腺を取り除くことができないため、根本的なわきが改善にはつながりません。

直視下反転剪除法では、わきがの元である汗腺を取り除くことができるため、手術後に再発する可能性が非常に低いというメリットがあります。

わきがを完治させるのなら汗腺を取り除くしか方法がありません。

これまでに受けた治療でわきがが再発した方や、あるいは、はじめからわきが改善の確実性が高い治療をお望みの方は、ぜひまずは当院のカウンセリングにお越しください。

確実性が高いわきが手術・直視下反転剪除法について詳しくご紹介いたします。ぜひ、前向きにご検討ください。

監修者情報

医療法人社団 栄真会
池袋サンシャイン美容外科

院長 鈴木 栄樹

日本美容外科学会正会員・認定医
日本美容外科医師会正会員
日本抗加齢医学正会員

<院長略歴>
95年 聖マリアンナ医科大学卒業
03-06年 医療法人博済会鈴木病院 美容外科外来開設
06年 池袋サンシャイン美容外科開設