電車やバスの中や、オフィス、学校など、人が集まる空間で気になるニオイ「ワキガ」。
思わず鼻をつまみたくなるような独特の悪臭に、密かに悩みを抱えている人は珍しくありません。ここでは、自分にも周囲にも困りもののワキガについて、その特徴や対処方法などを詳しくご紹介します。ワキガに悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
ワキガとは?ワキガにはどんな特徴があるの?
ワキガとは、アポクリン汗腺で作られる汗の成分が皮膚の常在菌と交わることで分解され、独特のニオイを発した状態をいいます。
自分自身のみならず周囲にも迷惑をかけてしまうため、コンプレックスに感じている人も少なくありません。
ワキガのニオイの特徴とは
ひとことにワキガといっても、そのニオイは人によってさまざまです。一般的には、温泉卵(硫黄)のようなニオイ・古い雑巾のようなニオイ・すえた脂のようなニオイ・酢のような酸性のニオイなどと表現されます。
ニオイの種類には差があれども、思わず鼻を摘まみたくなるような「不快なニオイ」であることが共通する特徴です。
ワキガになりやすい人には特徴がある?
次のような条件に当てはまる人は、そうでない人に比べてワキガになりやすい傾向があります。
- 家族にワキガの人がいる
- 耳垢が湿っている
- ニオイの強い食べ物を好む
- 汗をかいても拭かない
なかでも家族にワキガの人がいる場合は、遺伝的にワキガを発症するリスクが高いため要注意です。
両親共にワキガの場合は80%、両親のどちらかがワキガの場合は50%の確率で、子供にもワキガ体質が遺伝するといわれています。
ワキガの原因は1つではない
ワキガの発症にはいくつかの原因が考えられます。以下に主な原因についてご紹介します。
遺伝
アポクリン汗腺から分泌される汗の量が遺伝的に多い人は、そうでない人に比べてワキガになりやすくなります。早い人では小学生くらいからワキガを発症するケースもあります。
思春期のワキガは特にデリケートな問題になりやすいため、家族内にワキガの人がいる場合は注意が必要です。
汗をかきやすい体質
遺伝にも関連することですが、汗をかきやすい体質もワキガのリスクになります。たとえ家族内にワキガの人がいなくても、太っているなどの理由で汗っかきの人は、それが原因でワキガになる可能性があります。
また、体をよく動かす人やスポーツをする人なども同様のリスクがあるといえます。
吸水性の悪い衣類を身に着けている
ナイロンやポリエステルなど化繊の衣類や下着を身に着けていると、汗が十分に吸収されずに脇が蒸れてしまい、悪臭を発生させる原因になります。
ワキガ体質の人はもちろんのこと、そうでない人も悪臭を予防するためには、綿100%など自然由来の素材を使った、吸収性の良い衣類・下着を選ぶようにしましょう。
脇毛を処理していない
これは男性に多いパターンですが、脇毛がたくさん生えていると脇が蒸れてしまい、皮膚に住んでいる常在菌が繁殖して、悪臭が発生しやすくなります。
男性の場合、脇を完全に脱毛するのは抵抗があるという人も多いですが、毛の量を減らす減毛処理をするだけでもワキガの改善には効果的です。
生活習慣の影響
食生活もワキガの発生には大きく関わっています。
ワキガの原因になる常在菌は、皮脂をエサに繁殖します。ジャンクフードやスナック菓子など脂肪分の高い食事をとっていると、皮脂の分泌量が増え、常在菌が繁殖してワキガを引き起こしてしまいます。
また、ニンニクやニラなどニオイの強い食べ物を好んで摂る人もワキガになりやすいといえます。
ワキガには自覚のないケースも少なくない
独特の臭気が特徴のワキガですが、ニオイを放っている本人は自覚がないというケースも少なくありません。この場合、自分は気がつかない内に周囲に迷惑をかけてしまうので、問題が大きくなりがちです。
自分ではワキガの臭いがわからない人もいる
悪臭を放っているにも関わらずワキガの自覚がない人の多くは、自分のニオイに慣れてしまっているのが原因です。
日常的に同じニオイを嗅ぎ続けることで嗅覚がニオイに慣れてしまい、それを「悪臭」として感じることができなくなっているのです。
ワキガをチェックする方法をご紹介
自分では気づかぬ内に周囲に悪臭をまき散らしてしまう。そんな事態は誰しも避けたいものです。そこで、ワキガをセルフチェックする方法をご紹介します。
ティッシュを使ってわきがチェックをしてみよう
簡単にできる方法が、ティッシュを使ったわきがチェックです。汗をかいた後などにティッシュで脇を拭い、深呼吸をしてからティッシュのニオイを嗅いでみてください。
本来汗は無臭ですので、ティッシュで脇を拭っても悪臭はしません。一方、ワキガの場合は上記にご紹介したような独特のニオイが嗅ぎ取れるはずです。
ポイントは、ニオイを嗅ぐ前に深呼吸をする点です。深呼吸によって嗅覚をリセットすることで、ワキガのニオイを嗅ぎ取りやすくなります。
耳垢とワキガには密接な関係がある!?
あまり知られていませんが、耳垢とワキガの間には密接な関係があります。耳垢のある外耳道には、2つの汗腺のうち、さらさらの汗を分泌するエクリン腺は存在しません。つまり、耳垢が湿っているということは、ワキガのもとになるネバネバ汗を分泌するアポクリン腺の密度が濃いということです。
耳の中のアポクリン腺が多い人は、脇の下のアポクリン腺も多い傾向にあります。つまり、耳垢が湿っている人はワキガ体質といえるのです。
ワキガ対処の方法
自分がワキガだと気付いたら、どうすれば良いのでしょう。以下に主な対処法をご紹介します。
脇毛の処理をする
前述の通り、脇毛がたくさん生えていると、脇の下が蒸れて悪臭が発生しやすくなります。脱毛サロンや医療脱毛クリニックで脇毛を完全脱毛すれば、脇の下の蒸れは大幅に改善されます。
脱毛サロンや医療脱毛クリニックに通うのが難しい人は、市販のカミソリなどを使って自己処理をするだけでも効果はあります。脇毛を完全に無くすことに抵抗のある人は、サロンやクリニックなどで減毛処理を受けると良いでしょう。
こまめに汗を拭く
汗をかいたらそのままにせず、ウェットティッシュなどでこまめに拭う習慣をつけましょう。汗を放置すると常在菌が繁殖し、ワキガの原因になります。
汗っかきの人や体をよく動かす人、スポーツをする人などは、制汗剤などを使用するのも1つの方法です。汗をかく前に使用することで、一定の効果が期待できます。
専門の医療機関を受診する
脇毛を処理したり、こまめに汗を拭いたりしてもワキガが改善されない場合は、専門の医療機関を受診しましょう。病院やクリニックでは、手術で汗腺を除去するなどの治療を受けることができます。
池袋サンシャイン美容外科のわきが治療
池袋サンシャイン美容外科では「直視下反転剪除法」によるわきが治療を行っています。
直視下反転剪除法とは、脇のシワに沿って3cm前後皮膚を切開・反転し、ニオイの元になるアポクリン腺と、汗の元になるエクリン腺を切除する治療法です。
2つの汗腺を外科的に切除することで汗の量が減り、ワキガの改善効果が期待できます。また、脇の下の毛根も一緒に取れるので、ワキガ治療と同時に脱毛効果も得られることが特徴です。
手術と聞くと恐ろしく感じる人もいるかもしれませんが、池袋サンシャイン美容外科では経験豊富な医師が施術を行うため安心です。また、事前にはカウンセラーとの面談や担当医師の診察などが行われ、不安点などを質問することも可能です。
術後は3日目に包帯外し(希望者のみ)、7〜10日目に抜糸を行います。その後のアフターフォローも万全の体制で行っています。
保険適用可能で、原因元を直接除去できる手術は他院でもあまり行っておりません。まずは、自分がわきがかどうかの確認だけでも可能ですので、ぜひお気軽にお越しください。
監修者情報
医療法人社団 栄真会
池袋サンシャイン美容外科
院長 鈴木 栄樹
日本美容外科学会正会員・認定医
日本美容外科医師会正会員
日本抗加齢医学正会員
<院長略歴>
95年 聖マリアンナ医科大学卒業
03-06年 医療法人博済会鈴木病院 美容外科外来開設
06年 池袋サンシャイン美容外科開設