「そのうち目立たなくなるはず」と放置していたリストカット(リスカ)の跡、それがいつまでも薄くならないと、どうしたら良いのか悩みますよね。
リストカットの傷跡はできるだけ自分で消してしまいたいものですが、傷跡を消す方法には、どのような種類があるのでしょうか。
リストカットの跡を自分で消す方法や、きれいに消すことができなかった場合の対処方法について紹介します。
なかなか消えないリストカットの跡でお困りの方は、ぜひ、参考にしてみてください。
リストカットの跡を自分で消す方法
できてからあまり年数が経っていないリストカットの跡や浅い傷跡であれば、ある程度まで自分で薄くすることが可能です。
いくつか方法をご紹介します。
市販の塗り薬で対応してみる
最もお手軽な方法として挙げられるのは、市販の塗り薬を試してみるという方法です。
塗り薬はドラッグストアやインターネットショッピングなどでお手軽に購入できます。
まずは自分でリストカットの跡を消したいという方は、以下のいずれかの塗り薬を試してみると良いでしょう。
アットノン
アットノンは、ターンオーバー促進成分(ヘパリン類似物質)、抗炎症成分(グリチルリチン酸ニカリウム)、皮膚組織の修復成分(アラントイン)を配合した塗り薬です。
アットノンには、ジェルタイプもあります。ターンオーバーが強制的に促進されることで、徐々にリストカットの跡が薄くなるでしょう。
ケロコート
ケロコートは、シリコンジェルを主成分としたジェル状の塗り薬です。
ケロコートは塗布後すぐ皮膚に膜を作って保護する作用があるため、特に新しい傷跡の保護に役立つでしょう。
また、この塗り薬には傷跡を圧迫する作用もあるため、リストカットで盛り上がった傷跡の改善にも役立ちます。
ダーマE 傷跡用ジェル
ダーマEは、皮膚組織の修復成分(アラントイン)、血行促進やターンオーバー促進作用がある成分(パンテノール)を配合した塗り薬です。
ダーマEはドラッグストアなどでの取り扱いがありませんが、インターネットサイトなどでは取り扱いがあります。
これらの塗り薬は、できてから1〜2年経過したリストカットの跡であれば、効果を期待できます。
しかし、年数がかなり経過しているリストカットの跡の場合、改善までに長期間を必要とすることがあります。
市販の塗り薬では消えない場合
塗り薬で対応したとしても、リストカットの跡は即座に消えるというものではありません。
しかし、目立つリストカットの傷跡を、とりあえず今すぐにでも隠したい、という方は多いかと思います。
そのようなときには、ひとまず以下の方法で対応してみると良いでしょう。
コンシーラーで隠す
コンシーラーをリストカットの傷跡に伸ばして隠す方法です。
一般的なコンシーラーでも対応できますが、最もおすすめできるのは舞台メイク用のコンシーラーです。
舞台メイク用のコンシーラーは油分の配合量が多く、水や汗に強いという特徴がありますので、汗をかきやすい季節でも、きちんと傷跡を隠すことができます。
タトゥー用シールで隠す
コンシーラーでは衣類の擦れなどで取れてしまいそうで心配…という方は、タトゥー用のシールを貼るという方法がおすすめです。
最近では、薄くて自然、近づかないと貼っているのかどうかもよくわからないレベルで傷跡を隠せるシールもあります。
また、タトゥー用シールはお肌への密着度が高いため、簡単には剥がれません。
タトゥー用シールは「ファンデーションシール」という製品名で販売されていることもあります。
リストカット跡をきれいに治すなら美容外科や医療機関・クリニックがおすすめ
塗り薬でリストカットの傷跡が薄くなりそうであれば、そのまましばらく継続して使用してみて、お肌の状態の変化を見守ってみると良いでしょう。
塗り薬を使い続けて、それでもなおリストカットの傷跡が薄くならない場合には、美容外科への相談がおすすめです。
美容外科では、以下の治療が用意されています。
外用薬治療
市販の塗り薬よりも高い美白効果を期待できるハイドロキノンと、新陳代謝促進作用のあるトレチノインでリストカットの跡を消す方法です。
最近ではハイドロキノン配合の化粧品も販売されていますが、高濃度で配合されているクリーム(外用薬)は、美容外科クリニックや美容皮膚科でしか入手できません。
ハイドロキノンやトレチノインは副作用が現れる可能性がある外用薬ですので、アレルギー体質の方は使用できないことがあります。
詳細については、実際にカウンセリングを受けて確認してみることをおすすめします。
皮膚の手術
リストカットの跡は手術でも改善を目指すことができます。
切除手術
リストカットの跡部分の皮膚をメスで切り取って縫合する手術です。
この手術を受ければリストカットの跡自体はなくなりますが、新たに手術痕ができるリスクがあります。このため、傷跡が太い人におすすめの手術です。
この手術はタトゥー除去に用いられることが多い方法で、リストカットの跡にはあまり適用されません。
削皮手術
アブレーションとも呼ばれる方法で、特殊な医療用器具を用いてリストカットの跡の表皮を削り取る手術です。
この方法もまたタトゥー除去に用いられることが多いのですが、難易度が高いうえに費用も高額になることが多いことから、リストカットの傷跡改善としてはあまりあまり適用されません。
植皮手術
リストカット部分の皮膚を切除して、自分の身体の別の部分から採取した皮膚を切除部分に移植する手術です。
この手術は広範囲に及ぶ傷跡改善に適していますが、移植した皮膚とその周辺の皮膚に色の差ができた場合では少々目立つことがあります。
また、移植した皮膚が生着しなかった場合では再手術を余儀なくされることもあるため、リスクが高い手術だといえます。
レーザー治療
レーザーの熱でリストカットの跡部分に軽いやけどを起こさせ、自然治癒力によって自然にリストカットの跡を薄くできる治療です。
手術とは異なりメスを使用せず、ゆっくりとリストカットの傷跡を治せるため、最もおすすめできる治療です。
おすすめは池袋サンシャイン美容外科のリストカット傷跡治療
当院では、リストカットの跡改善治療として、レーザー治療を提案させていただいております。
当院ではスターラックス1540というフラクショナルレーザーを導入しており、皮下のコラーゲン細胞生成効果があるため、ターンオーバーの促進効果による高い傷跡修復効果を期待できます。
また、手術の場合には、数ヶ月の長いダウンタイム(回復期間)が必要になりますが、スターラックス1540による治療の場合では1〜2週間程度のダウンタイムで済むため、お仕事などに大きな影響が出る心配もありません。
レーザー治療は痛いというイメージをお持ちかもしれません。
しかし、スターラックス1540は痛みを最小限に抑えて治療をお受けいただける画期的な最新フラクショナルレーザーです。治療中には麻酔を施すため、痛みを感じることなく治療をお受けいただけます。
リストカットの傷跡をきれいに治したいとお考えの方は、まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。
監修者情報
医療法人社団 栄真会
池袋サンシャイン美容外科
院長 鈴木 栄樹
日本美容外科学会正会員・認定医
日本美容外科医師会正会員
日本抗加齢医学正会員
<院長略歴>
95年 聖マリアンナ医科大学卒業
03-06年 医療法人博済会鈴木病院 美容外科外来開設
06年 池袋サンシャイン美容外科開設