リストカットをした後に傷跡が残ってしまい、後悔を感じている人は少なくありません。
リストカットの傷跡が目立つと、周囲から好奇の目を向けられたり、就職活動などに悪影響を及ぼしたりする恐れもあります。
また、傷跡を見るたびにその時の気持ちを思い出して辛くなるという人もいます。
しかし、傷跡は一度出来るとなかなか消えないものです。
特に、傷が深い・傷が多い・傷が出来てから時間が経っているなどの場合は、完全に消し去ることが難しいケースも多いです。
そこでこの記事では、リストカットの傷跡の消し方(改善の仕方)や、傷跡の上手な隠し方について詳しくご紹介します。
傷跡で悩んでいる人はぜひ参考にしてみて下さい。
リストカットの傷跡は消えるのか?
リストカットをすると皮膚に傷跡が残ってしまいます。
傷跡の程度は、元々の傷の大きさ・深さや体質にもよるため一概には言えませんが、ほとんどのケースでは大なり小なり何らかの跡が残ります。
後ほどになって後悔するケースが多い
そして、一度出来た傷跡を完全に消すのはとても困難です。
ほんの僅かな切り傷程度であれば、若いうちなら自然と消えることもありますが、大半の場合は時間が経ってもリストカットの跡が残ってしまいます。
そのため、一時の感情でリストカットをしてしまい、後になって後悔をするケースは少なくありません。
見る人が見れば、ただの怪我ではなくリストカットの傷跡だと分かってしまうため、人目を気にして半袖を着れなくなったり、他人とコミュニケーションを取るのが怖くなったりするケースもあります。
このように、リストカットの傷跡は、体だけでなく心にまで痛みを残してしまうのです。
リストカットの傷跡の消し方
前述の通り、リストカットの傷跡を完全に消し去るのは困難ですが、治療によってある程度目立たなくすることは可能です。
以下に、リストカットの傷跡を消すための主な治療法をご紹介します。
病院で治療する
リストカットの傷跡を最も確実に改善できるのが、病院での治療です。
皮膚科や美容外科では、傷跡を消すための専門的な治療を受けることができます。
次に、病院で受けることのできる主な治療法を4つご紹介します。
レーザー治療
リストカットの傷跡治療に高い効果が期待できるのが、医療用レーザーを使った治療法です。
患部にレーザーを照射すると、皮膚の再生が促され、傷跡が薄くなります。
一度の照射で傷跡を消し去ることはできませんが、何度か治療を繰り返すことで、皮膚に残った跡を少しずつ改善していきます。
レーザー治療は日帰りで行うことが可能で、一回の施術時間も5cm四方の傷で30分程度とそれほど長くないので、気軽に受けられるのがメリットです。
傷跡が赤い内から治療を始めると高い効果を得られますが、時間が経ち白くなった傷跡でも、一定の効果はあります。
手術
就職試験や結婚式などを控えていて、リストカットの傷跡をすぐにでも消したいという場合は、手術という選択肢もあります。
手術で患部を外科的に切除してしまえば、リストカットの傷跡自体は跡形もなく消し去ることが可能です。
ただし、手術の場合は手術そのものの傷が新たに残ってしまいます。
レーザー治療のように、傷跡のない肌に戻すことを目的とした治療法ではないという点は、あらかじめ理解しておく必要があります。
とはいえ、リストカットの傷跡ではなく、手術の傷跡になり、リストカットをした過去を隠せるというのは、手術治療の大きなメリットと言えます。
また、当院で使用しているようなレーザー治療を手術の傷跡に対して行うと、手術の傷跡も消すことが可能であり、確実性は高い手術です。
外用薬
病院で処方される外用薬としては、ドレニゾンテープやエクラープラスターなどが挙げられます。
これらのテープにはステロイドが配合されており、傷跡が膨らんだり(肥厚性瘢痕)、ケロイドになったりするのを予防する効果があります。
また、アットノンやケロコート、スカージェルなど、市販の塗り薬を使う方法もあります。
しかし、これらの塗り薬は病院で処方されるものに比べると効果が薄く、これのみでリストカットの傷跡を綺麗に消すのは難しいというのが実際のところです。
内服薬
傷跡が赤黒く盛り上がるケロイド体質の人に効果的なのが、内服薬のリザベンです。
リザベンには炎症物質を抑える働きがあり、傷跡がケロイド化するのを防ぐ効果が期待できます。
また、漢方薬の紫苓湯が使われることもあります。
柴苓湯にも炎症や赤みを抑える効果があるとされています。
ただし、これらの効果はそれほど高いとは言えないため、単体で用いられるケースはあまりありません。
また、傷跡そのものを消す効果はないため、一般的なリストカットの傷跡を治療する方法としては不向きと言えます。
リストカットの傷跡の隠し方
リストカットの傷跡を完全に消すのは難しくても、周囲の人に気付かれないように隠すことは可能です。
ここでは、長袖やリストバンドなどに頼らずに、より自然な形で傷跡を隠す方法をご紹介します。
以下の方法をうまく行うことができると、腕を出すスタイルで人前に出ることも可能になります。
化粧品を使って隠す
化粧用の化粧下地とコンシーラーを上手く使うことで、傷跡を隠すことができます。
まずは傷跡の色に合う化粧下地とコンシーラーを選びます。
特に化粧下地は、傷跡が赤い場合はグリーン系、白い場合はイエロー系やピンク系を選ぶと、自然にカバーすることができます。
傷跡が気になる場所に化粧下地を塗り、その上にコンシーラーを重ねて肌に馴染ませます。
化粧品を使う際の注意点
その際にあまり厚塗りをしすぎると、コンシーラーを塗った箇所が崩れて汚くなってしまうので要注意です。
化粧下地とコンシーラーだけでは隠しきれない場合は、さらにファンデーションを薄く重ねることでカバー力がアップします。
ファンデーションテープで隠す
よりしっかりと、より自然に傷跡を隠したい時には、ファンデーションテープを使うのもおすすめです。
ファンデーションテープとは傷跡やタトゥーなどを隠すために作られた専用のテープで、ウォータープルーフ仕様なのでプールや温泉などでも使えるのが嬉しいポイントです。
使い方はとても簡単で、傷跡の部分にシールを貼るだけなので、化粧下地やコンシーラーで上手く隠すのが不安な人でも安心です。
また、衣類に擦れて取れてしまう心配もないので、シチュエーションを選ばずに使用することができます。
ファンデーションテープを使う際の注意点
1枚では傷跡が透けてしまう場合は、2〜3枚重ねて貼ると良いでしょう。
また、ファンデーションテープの上にファンデーションを軽く重ね付けすると、より自然にカバーすることができます。
まとめ
リストカットをすると、体の傷だけでなく、心にも大きな傷が残ってしまいます。
リストカットの傷跡を適切にケアし、できるだけ目立たない状態にすることは、傷ついた体を癒すだけでなく、心も癒すことに繋がります。
レーザー治療や手術を行っても傷跡を完全に消すのは難しいですが、目立たないように薄くしたり、メイクなどで自然に隠したりすることは可能です。
上記にご紹介した方法はいずれも傷跡の改善に効果的なものばかりですので、ぜひチェックしてみていただければと思います。
池袋サンシャイン美容外科にご相談を
何から始めれば良いか分からないという場合は、傷跡の治療を行っている皮膚科や美容外科に相談してみることをおすすめします。
リストカットしていた過去を知られるのが恥ずかしいという人も多いですが、美容皮膚科はリストカット傷跡治療の専門家であるため、豊富な実績もあり、信用できます。
当院では、過去多くの患者様のリストカット跡を治療してきました。
治療面だけでなく、適切なカウンセリングも行いながら、最適な治療法を紹介していきます。
まずは一度、足を運んでみてください。
監修者情報
医療法人社団 栄真会
池袋サンシャイン美容外科
院長 鈴木 栄樹
日本美容外科学会正会員・認定医
日本美容外科医師会正会員
日本抗加齢医学正会員
<院長略歴>
95年 聖マリアンナ医科大学卒業
03-06年 医療法人博済会鈴木病院 美容外科外来開設
06年 池袋サンシャイン美容外科開設