勢い余って若い時に入れてしまったタトゥー、結婚や子供への影響、周囲の目、仕事、就職などの理由で、除去したいという人が増加しています。
ただ、タトゥーを除去するのは時間もお金もかかってしまいますし、身体への負担も大きい施術です。
ここでは、レーザーなどのタトゥー除去の方法や特徴、費用などを、わかりやすくご説明します。
レーザー術
内容
特定の色素に反応するレーザーを照射して、色素を粉砕して徐々にタトゥーの色を薄くして除去する方法です。
レーザー術は、使用する機材によって効果が違います。
従来使用されてきたYAGレーザーは墨色や濃い青に反応するので、単色のタトゥー除去であれば可能です。
しかし、カラーのタトゥーはキレイに除去することができません。
まだ少ないのですが、最近は、全色の色素に反応するピコレーザーを導入しているクリニックも増えています。
ピコレーザーを使った除去であれば、レーザー術でもカラーのタトゥーをかなり薄くすることができます。
特徴
レーザー術は、手術とは違って傷跡が残りにくいという特徴があります。
痛みについては、ゴムで弾かれたくらいの軽いものです。
手術には抵抗がある人や、できるだけ痛みが少ない方法を選びたい人にはおすすめです。
ただ、徐々に色素を薄くしていく為、1回の治療では完全に除去ができませんから、何度か通院して治療を受ける必要があります。
タトゥーの状態によっても異なりますが、数回から數十回、半年から1年ほどの治療期間が必要です。
タトゥーの範囲が広く、インクが深い部分まで浸透しているほど時間がかかります。
レーザー術は、黒や濃い茶色のインクを主に使っているアートメイクや、ファッション性の高い数センチ程度の小さくて薄いタトゥーの除去に適しています。
逆に、彫が深いタトゥーや広い範囲のタトゥー、カラータトゥーなどは、薄くするまでに時間がかかりますし、完全に除去するのは厳しいです。
費用
タトゥー除去 | 1ミリ | 5,000円? |
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切除縫合術
内容
タトゥーが入っている部分の皮膚を切除して、周りの皮膚を引っ張って縫合する除去法です。
レーザー術の場合は、色素によっては完全に消すことができませんが、タトゥーが入っている部分を完全に切除する切除縫合術なら、確実にタトゥーを除去することができます。
タトゥーを囲うように周囲の皮膚を切り取って直線に縫合する方法や、タトゥーの形に沿って皮膚を切除する方法などがあり、タトゥーの大きさや状態によって向いている方法を選びます。
1度の施術でタトゥーを完全に除去できる、人気がある方法です。
特徴
切開する方法によっても違ってきますが、切除縫合術はメスを使うので、傷跡がどうしても残ってしまいます。
しかし、手術が必要な他の方法と比較すると、傷跡は目立たないほうです。
手術は局所麻酔などをして行うので、手術を受けている間の痛みはほとんどありません。
1回の手術で切除ができ、抜歯や経過観察の為に、2、3回通院すれば完了します。
そして、皮膚の赤みや盛り上がりなどの症状が治まるまでには、数ヶ月かかります。
1度の施術で完了するので、できるだけ早くタトゥー除去をしたい人におすすめです。
ただ、関節の部分や皮膚に余裕がない部分は、皮膚の引き連れや痛み、ケロイドなどの後遺症が出る可能性があるので、この方法は適していません。
それに、1回で切除できるのは1~5㎝程度なので、大きなタトゥーの除去をする場合には、数回に分けて施術を受けなくてはいけません。
皮膚にゆとりがある腰の部位であれば、大きなタトゥーでも除去することが可能です。
切除縫合術は、関節の部位以外の皮膚に余裕がある部位、5㎝くらいまでの小さめのタトゥーを除去するのに適しています。
費用
タトゥー除去 | 5㎝×5㎝ | 99,800円? |
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削皮術
内容
削皮術は、タトゥーが入っている皮膚の表面を、専用の器具を使って削り取る方法です。
皮膚自体を削るので、レーザーに反応しない色素のタトゥーでも完全に除去できます。
どの程度の深さまで削るかが仕上がりに大きく関係してくるので、経験豊富で実績や技術のある医師を選ぶことが大切です。
この方法であれば、タトゥーの色や大きさに関係なく、1回の施術で除去することができます。
特徴
削皮術は、タトゥーの入っていない部分を傷つけてしまうことがありません。
しかし、火傷のような傷跡が残るので、自然な仕上がりを期待している人にはおすすめできません。
痛みについては、局部麻酔を使用するのでほとんどありませんが、術後に皮膚が回復するまでは、痛みが続く場合があります。
痛みが苦手な人にとっては、苦痛に感じるかもしれません。
施術自体は、局部麻酔をして専用のメスで削るだけなので、小さいタトゥーであれば15分程度で完了します。
ただ、術後数日間は、ガーゼの交換や経過を見る為に通院する必要があります。
削いだ後の皮膚が再生されるまでには2、3ヶ月かかり、毎日のガーゼ交換が必須です。
削皮術は切除縫合法とは違い、足首などの関節の部位や皮膚に余裕がない部位のタトゥー除去、それに、レーザーでは消せないタトゥーや大きめのタトゥーの除去にも適しています。
術後の痛みを伴いケアが必要になりますが、比較的に費用が安いので、早急にタトゥーを除去する必要がある人におすすめです。
費用
タトゥー除去 | 10㎝×10㎝ | 150,000円? |
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植皮術
内容
タトゥーの入っている部分の皮膚を剥がして、自分の体の他の部位の健康な皮膚を取って移植する方法です。
火傷の治療など、命に関わる治療に用いられる施術の為、仕上がりのキレイさは期待できません。
植皮術にも種類がありますが、生着率が高い、皮膚を薄く削って広い面積を切り取って移植する方法が一般的です。
この方法は、リスクが高くて高度な技術や設備が必要となる為、実績と経験がある熟練した医師を選ぶことが重要です。
レーザーなど、他の方法ではタトゥー除去ができない場合に、植皮法が行われます。
特徴
植皮術は、タトゥーの色や大きさ、入っている部位に関係なく、1度の施術で簡単にタトゥー除去ができます。
ただ、皮膚を切り取って移植する施術なので、レーザーや他の手術と比較すると傷跡が目立ちます。
局部麻酔を使うので施術中は痛みを感じませんが、術後に麻酔が切れると強い痛みを感じます。
痛みは数日間続く場合もあり、痛み止めを使用する人もいます。
ほとんどの場合は1回でタトゥー除去ができますが、ガーゼ交換や経過の観察の為に定期的な通院が必要となります。
移植した皮膚が定着するまでには数ヶ月かかり、周辺の皮膚と馴染むのには1年ほどかかる場合もあります。
背中一面に入っている大きなタトゥーや、皮膚の奥まで色素が浸透しているタトゥーの除去に適しています。
ただ、傷跡が目立つし手術のリスクもあるので、しっかりと理解した上で施術を受けることが大切です。
費用
タトゥー除去 | 10㎝×10㎝ | 300,000円? |
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ぜひ池袋サンシャイン美容外科にてタトゥー除去を
レーザーなどのタトゥー除去の方法や特徴、費用などを、わかりやすくご説明しました。
それぞれに内容やリスクが異なり、タトゥーの状態によっては、複数の方法を組み合わせた施術を行う場合もあります。
当院では、徹底したカウンセリングを心がけております。さらに、当日に施術することも可能です。
レーザーによる治療は行っておりませんが、確実に綺麗に除去することが可能な皮膚切除で除去いたしますので、確実で安心の施術です。
お気軽にお問い合わせください。
監修者情報
医療法人社団 栄真会
池袋サンシャイン美容外科
院長 鈴木 栄樹
日本美容外科学会正会員・認定医
日本美容外科医師会正会員
日本抗加齢医学正会員
<院長略歴>
95年 聖マリアンナ医科大学卒業
03-06年 医療法人博済会鈴木病院 美容外科外来開設
06年 池袋サンシャイン美容外科開設