リストカットをやめさせるには?子供や恋人・彼女など大切な人との向き合い方

2019.12.06 更新
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他人から理解されにくい行為、それがリストカットです。

リストカットの跡は見ているだけで痛々しく、その行為に及ぶ心を理解できない人からすると、かなり特異な行動として映るでしょう。

しかし、リストカットはやめたくてもなかなかやめられない行為であり、実際に行為に及んでいるご本人がいちばん苦しんでいるのです。

リストカットをする意味とは

リストカットをする方の多くは、真面目で几帳面、すぐに自分を責めてしまうといった特徴があります。また、言葉をうまく操れず、自分を前面に出すことができない方に多く見られる行為だともいわれています。

また、リストカットは感受性が豊かな10代、20代の若い年代の方に多く見られることから、精神的・肉体的に受けたショックやトラウマが引き金となることがあるともいわれています。

いずれの場合であっても、心の内部でしこりとなったできごとに対し、「誰かに気付いてほしい」「ここから助け出してほしい」という気持ちがリストカットという形となって現れているのです。

リストカットを理解できない方の中には、「かまってほしいから」「他人の同情を引きつけるための行為」と間違った認識を持つ方もいますが、それはとんでもない話です。

「心の叫び」が表面化して傷跡として残るのがリストカットですので、身近にリストカットしている人がいるのなら、いきなり叱りつけたり否定したりせず、その人の心の中にある原因を探ることが何よりも大切なのです。

リストカットをやめさせる方法

リストカットはそう簡単にやめられるものではありませんので、急いでやめさせようとしてはいけません。リストカットをやめさせたいのなら、気長に以下でご紹介する解決策を実践してみましょう。

相手の話を聞く

リストカットをするからには、必ず人に言えない悩みがあり、それを他人に訴えても到底理解してくれないだろうという諦めがあるのです。

もしかすると、すでに誰かに相談して、簡単に否定されたり跳ねのけられたりしてしまったのかもしれません。

つまり、リストカットをしている人の心の内部に隠されている問題を上手に聞き出し、あなたが味方だということをご本人に理解してもらうことが大切だということです。

リストカットを否定しない

リストカット自体を否定する発言は、やめましょう。リストカットは他人にわかってもらえない悩みの現れ、否定されたことに対する裏返しとして表面化しているものです。

そして、そこでまた否定されてしまったら、ご本人の心にはどのような影が落とされるのでしょうか?

「私なんかいないほうがいいんだ」となってしまう可能性が高まるでしょう。

リストカットをやめさせたいなら、「リストカットって悪いことじゃないよ」「(今は)リストカットしてもいいんだよ」と、肯定するところから始めましょう。

寄り添って、具体的な解決案を投じる

リストカットは一人でいるときに行われる行為で、そのときには「私には味方なんていないんだ」という悲しみに心が支配されています。

ということは、一人で悲しむ時間をできるだけ減らしてあげることが、リストカットから遠ざかる第一歩につながるということです。

具体的な案としては、「悲しくなったり辛くなったりしたら、とりあえずLINEでも電話でもいいから連絡ちょうだい」「会ってご飯でもしない?」というように、ご本人に寄り添ってあげましょう

これだけでリストカットをするタイミングを奪うことができますし、楽しい何かが起これば気が紛れて、束の間であってもリストカットから遠ざかることができるでしょう。

リストカットをやめさせるにあたっての注意点

リストカットをやめさせたくてとった言動が、逆にご本人を刺激し、リストカットへと導いてしまうことがあります。

「リストカットをやめさせたい」というのは、あなたの優しい心からあふれ出る気持ちですが、言動ひとつで逆効果になるということも知っておきましょう。

リストカットの行為を否定する

リストカットを見つけたとき、「そんなことして何になるの!?」「バカなことはやめて!」など、強い口調でリストカットを否定すると、ご本人はますます自身を追い込むことになるため、逆効果です。

リストカットをする、しないに関わらず、全ての人間は他人から認められたいと考えています。そこで真っ向から自分を否定するような言葉を投げつけられたらどうでしょうか?

ますます自己嫌悪に陥ったり、人間不信になってしまったりする可能性が広がるでしょう。

上記と重複しますが、リストカットを見つけたら、大げさに騒いだり叱りつけたりするのではなく、落ち着いて話を聞いてあげることが大切です。

私も切ると宣言する

「あなたがリストカットをやめないなら、私も切る!」こんな宣言は絶対にしてはいけません。

このような言動は、ご本人を深く傷つけるだけで解決策には結びつきません。それどころか、「私のせいで他人まで巻き込みそうだ。やっぱり私はいないほうがいいんだ」と、沈み込んでしまうに違いありません。

リストカットをやめさせたいなら、絶対にリストカットを否定しないことと、ご本人を刺激したり傷付けたりしないことが重要です。

リストカットしている人に向けてかけてあげる言葉の例

リストカットしている人をどうやって励ましたら良いのかわからない、接するときの言葉が見つからないなどでお困りなら、以下の言葉の例を参考にしてみると良いでしょう。

「おばあちゃんになってもリストカットしている人はいないよ」

これは名言なのではないでしょうか。リストカットする人の多くは若年層で、感受性が豊か、そして精神不安定に陥りやすい時期という特徴があります。

しかし、人間はいつまでも若くいられるわけではありませんし、年齢を重ねるうちにさまざまなことを経験し、少しずつ自分のあり方がわかってくるのです。

つまり、リストカットは長い人生の中で起こったほんの1ページにしか過ぎず、いつまでも続くものではないということです。

「おばあちゃんになってもリストカットしている人はいないよ」という言葉を投げかけられることで、ご本人としても「そうか。おばあちゃんになるまで続くことはないんだ」と感じ、少しだけでも心の重荷を下ろすことができるかもしれません。

「いつかやめられたらいいね」

「いつかやめられたらいいね」という言葉には、否定の要素が一切ありません。

つまり、「今すぐにやめなさい!」というのではなく、相手の心に寄り添う温かさが感じられる言葉で、リストカットを否定するものではないということです。

「いつかやめられたらいいね」はある意味魔法の言葉と捉えることもできますので、言葉に詰まったら、優しくこの言葉で寄り添ってあげてみてはいかがでしょうか。

「今すぐにやめてほしいわけじゃないよ」

「今すぐにやめてほしいわけじゃないよ」という言葉もリストカットを否定するものではないため、ご本人を刺激したり傷付けたりする心配はほぼないでしょう。

「いつかはやめたほうがいいとは思うけど、今は無理にやめようとしなくていいよ」という肯定的な言葉ですので、これもまた、言葉探しで迷ったときに使ってみると良いでしょう。

池袋サンシャイン美容外科のリストカット傷跡治療

リストカットの傷跡が新たなリストカットの引き金になることも少なくありません。それは、傷跡を見ているだけで悲しく辛い思いがフラッシュバックし、衝動的にリストカットをしてしまうことがあるからです。

また、傷跡を見ることで、リストカットした直後の一時的な快感を思い出し、またリストカットしたくなってしまう人もいます。

このことは、裏を返せば、リストカットの跡が目立たなくなれば、リストカットをしたいという感情の抑制につながるということです。そして、それに役立つのが専門的な傷跡治療です。

当院では、スターラックス1540というレーザー治療機でリストカット跡を改善することが可能です。

この治療では、続けてお受けいただくことにより、少しずつリストカット跡が目立たなくなります。

また、痛みや腫れなどの心配はなく、学校や職場に知れてしまう心配も一切ありません。

リストカット跡を新たなリストカットの原因にしないためにも、まずは当院でカウンセリングをお受けいただき、スターラックス1540による治療を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

当院では随時無料カウンセリングを受け付けておりますので、まずは気軽にご連絡ください。

監修者情報

医療法人社団 栄真会
池袋サンシャイン美容外科

院長 鈴木 栄樹

日本美容外科学会正会員・認定医
日本美容外科医師会正会員
日本抗加齢医学正会員

<院長略歴>
95年 聖マリアンナ医科大学卒業
03-06年 医療法人博済会鈴木病院 美容外科外来開設
06年 池袋サンシャイン美容外科開設