交通事故で怪我した場合の損害賠償・治療費|病院での傷跡の治療方法は?

2019.12.04 更新
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突然の交通事故により、怪我を負ってしまうリスクは誰にでもあります。

怪我を負った際の損害賠償や治療費の請求方法、そして傷跡が残ってしまった場合の治療方法などを知っておくことは、自分の身を守ることにもつながります。

交通事故の怪我にはさまざまな等級があり、どの等級に振り分けられるかによって損害賠償の内容も異なります。また、その後の治療にかかる費用の請求も、怪我の程度によって変わってきます。

ここでは、適切な治療を安心して受けるための基本的な知識を、詳しく紹介します。

交通事故で怪我が残った場合の損害賠償・治療費とは

不幸にして交通事故に遭ってしまい、顔などに怪我が残った場合、被害者は損害賠償や治療費を請求することができます。

後遺障害等級について

「後遺障害」とは、交通事故による怪我が原因であるということが医学的に証明され、それに伴う労働能力の低下(喪失)が認められており、さらにその程度が自賠責保険の等級に当てはまるもの、と定義される言葉です。

後遺障害は、怪我の部位や程度によって1〜14級までの等級と、140種類、35系列の後遺障害に分類されています。そして、どの等級に当てはまるかによって損害賠償の内容は変わってきます。

治療費の支払いについて

交通事故で怪我を負った場合、加害者が加入している保険会社に治療費を請求することができます。ただし、項目によっては請求できないものもあるため注意が必要です。

保険会社に請求できる項目とできない項目がある

請求できる項目
一般的に、保険会社に請求できるとされる項目は以下の通りです。

  • 初診、再診料
  • 検査料
  • 投薬、注射、処方箋料
  • 手術料
  • 義肢、義足にかかる費用

この他にも、車いすや松葉杖、医療・介護用ベッド、眼鏡、コンタクトレンズなど、交通事故が原因で障害を受け、必要となったものの購入費用も認められるケースがあります。

請求できない項目
一方、請求が認められない可能性のある項目は以下の通りです。

  • 整骨院、接骨院の通院費用
  • 過剰診療、高額診療
  • 個室や特別室の利用料

一般的に、保険会社が治療費として認めているのは医師による治療のみです。整骨院や接骨院での治療は「正規の治療」とはみなされないため、保障から外される可能性があります。

また、怪我の治療と称して人間ドッグを受けるなどの過剰診療・高額診療も保障外となります。同様に、医師が認める特別な理由もなく個室や特別室を利用した場合も、個室料や特別室の利用料は請求できません。

交通事故の代表的な外傷の種類

交通事故の外傷の種類は、擦り傷や切り傷程度の軽症から、失明や上肢・下肢の欠損など日常生活に支障が生じるレベルの重症までさまざまです。

後遺障害の等級の中でも最も高い「第一級」に分類されるものは、両眼の失明・咀嚼及び言語機能の喪失・両上肢、両下肢の欠損など、いずれも重大なものばかりです。

一方、最も低い「第十四級」に分類されるものとしては、片眼のまぶたの一部に欠損もしくはまつげはげを残すもの・片耳の聴力が一メートル以上の距離では小声を聴き取れない程度に低下したもの・手足の露出面に手のひらサイズの醜い傷を残すものなどが挙げられます。

また、日常生活に支障はないものの、精神的に大きな負担となりうる顔の怪我に関しても、「外貌に著しい醜状を残すもの(第七級)」「外貌に相当程度の醜状を残すもの(第九級)」「外貌に醜状を残すもの(第十二級)」などにそれぞれ該当するケースがあります。

交通事故で顔に傷を負ってしまった場合の治療方法

交通事故で顔に傷を負ってしまい、傷跡として残ってしまった場合は、以下のような治療によって傷跡を目立たなくすることが可能です。

傷跡修正手術

応急処置などで縫い合わされた傷跡は、傷が大きければ大きいほど、目立つ痕として残ってしまいがちです。傷跡修正手術は、目立つ痕を切除したのちに、細い糸などを使って再度丁寧に縫い合わせることで、きれいな傷跡に修正する治療方法です。

皮膚深部にある真皮を縫い合わせ傷跡にかかる負荷を軽減する「真皮縫合」や、「Z形成術」「W形成術」などがあり、患部の状態によって最適な方法が選択されます。いずれも繊細で高度な縫合技術が必要とされるため、経験豊富な病院・クリニックを選んで治療を受けることが大切です。

内服治療

傷跡修正手術を行う際に併用されることが多いのが、内服薬の「リザベン」です。リザベンには傷跡が赤黒く盛り上がる「ケロイド化」を予防する効果があり、服用を続けることで手術後の傷の治りをきれいにする作用が期待できます。

スターラックス(ICON)

スターラックスは、医療用のレーザー機器です。患部にマイクロビームを照射し、皮膚の中に小さな孔をあけることで、皮膚の収縮・引き締め・再生などを促す治療方法です。

交通事故やリストカットによる深い傷跡の改善にも効果があり、手術に比べて体への負担も少ないことから、人気の高い治療方法の1つです。

特殊な傷跡「ケロイド」について

ケロイドとは前述の通り、傷跡が赤黒く盛り上がった状態をいいます。ケロイド体質の人は傷跡が固く膨らんだ状態になりやすく、手術で患部を取り除いても今度はその痕がケロイドになってしまうため、外科的な治療は不向きです。

ケロイドには「ケナコルト注射」を行うことで、盛り上がりを軽減することが可能です。ただし、それほど盛り上がっていないケロイドに注射を行うと、逆に患部が凹んでしまうケースがあるため、使用の際には経験豊富な医師による慎重な判断が必要です。

交通事故の傷跡でお悩みなら池袋サンシャイン美容外科で

池袋サンシャイン美容外科では、交通事故の傷跡に対する治療を行っています。次のような項目に当てはまる人は、ぜひ一度、池袋サンシャイン美容外科までお問合せください。

  • 救急処置による傷が醜く残ってしまった
  • 事故を思い出す傷跡をなくしたい
  • 時間が経っても色素沈着が改善しない
  • 昔できた白い傷跡が気になる
  • ケロイド体質で治療を受けてもきれいにならない
  • 顔に傷跡ができて外出することもできない

もう治らないとあきらめてしまっている傷跡も、適切な治療を受けることで、傷跡が目立たなくなるなど、改善する可能性があります。

特に、前述した最新レーザー「スターラックス」による治療は、侵襲性が低く、気軽に受けられる治療方法として、傷跡に悩む人たちから支持を集めています。

最新レーザー:スターラックス

「スターラックス」は、米国パロマ社製のフラクショナルレーザーです。フラクショナルとは「部分的」という意味で、レーザー光線を細かく分散して照射することにより痛みや副作用を抑え、同時に高い効果を得られる仕組みとなっています。

池袋サンシャイン美容外科では最新の「スターラックス1540」を導入し、傷跡の治療に用いています。1540nmの波長が皮膚の奥深くまで浸透し、長期間の皮膚の再生やコラーゲンの生成を可能にしています。

傷跡の程度にもよりますが、一般的には月に1度のペースで5回照射を行います。照射後の赤み・腫れには個人差がありますが、日焼けをした後のような感じで、メイクでカバーすることも可能です。

従来のフラクショナルレーザーに比べると照射時の痛みは大幅に軽減されていますが、痛みを感じやすい人には表面麻酔を行うことも可能です。

最新レーザーにご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

監修者情報

医療法人社団 栄真会
池袋サンシャイン美容外科

院長 鈴木 栄樹

日本美容外科学会正会員・認定医
日本美容外科医師会正会員
日本抗加齢医学正会員

<院長略歴>
95年 聖マリアンナ医科大学卒業
03-06年 医療法人博済会鈴木病院 美容外科外来開設
06年 池袋サンシャイン美容外科開設