ファッション感覚や若気の至りでタトゥーを入れてみたものの、就職や結婚を機にタトゥーを消したいという方は少なくありません。
そのような方にとって、タトゥー除去クリームは気になる存在なのではないでしょうか。果たして、クリームで完全にタトゥーを消すことはできるのでしょうか。また、安全面で問題はないのでしょうか。
そもそもタトゥー除去クリームとは?
タトゥー除去クリームの効果や問題点について解説する前に、そもそも、タトゥー除去クリームとはどのような商品なのかについてみていきたいと思います。
クリームの紹介
タトゥー除去クリームはその名の通り、タトゥー(刺青)を消すために用いられるクリームで、アメリカやカナダなど、タトゥーが盛んな国のメーカーから販売されている商品がたくさんあります。
日本で販売されている商品としては、「Tat B Gone」と「Tattoo-OFF」の2つがよく知られています。
世界にはいろいろなタトゥー除去クリームがありますが、上記の2商品には、人体にとって有害とされるクロマブライトやハイドロキノン、トリクロロ酢酸(TCA)が配合されておらず、比較的安全なタトゥー除去クリームとされています。
クリームの使い方
タトゥー除去クリームの使い方は簡単で、1日に2回、タトゥーを落としたい場所にまんべんなく塗布するだけです。ただし、塗布した後、10分間は衣服を着てはいけません。また、その後6時間はシャワーを浴びることもお風呂に浸かることも控えましょう。
タトゥー除去クリームの効果
自宅でも簡単に用いることができるタトゥー除去クリームですが、いったいどのような効果が期待されているのでしょうか。
タトゥー除去の成功例
タトゥー除去クリームは最初からタトゥーを取り除くために開発されていたわけではなく、もともとは皮膚にできるシミを取り除くために開発された商品でした。
シミは表皮(私たちが一般的に言うところの皮膚)の深層に存在する色素のことを意味しますが、シミを取り除くのとタトゥーの色素を取り除くことは同じことなので、タトゥー除去クリームとして転用されるようになった経緯があります。
どちらかというと入れてから時間がたった(3年以上)タトゥーに効果を発揮するとされています。なぜなら、時間がたったタトゥーは、白血球の一種であるマクロファージによって攻撃され、薄くなりやすくなっているからです。
クリームを使用する懸念点とは?
気軽に利用することが可能なタトゥー除去クリームですが、使用するにあたってはいくつかの懸念もあります。後になって後悔することがないよう、タトゥー除去クリームのデメリットについてもよく理解しておきましょう。
長期間要する
タトゥー除去クリームのデメリットとしては、タトゥーが薄くなるまでに結構な時間を要することがあげられます。
塗ったからと言ってすぐに色が落ちてくるわけではなく、効果が感じられるまでに最低でも3ケ月程度は要するということです。また、ある程度タトゥーが薄くなるまで、半年から1年程度かかることも珍しくありません。
しかも、タトゥー除去クリームによって、タトゥーを完全に落とすことは難しいと思っておいた方がよいでしょう。これは、シミを完全に除去するのが難しいのと同じことです。
失敗例
タトゥー除去クリームでは、タトゥーを完全に落とすのが難しいだけでなく、身体に与える影響も懸念されます。
日本で販売されているタトゥー除去クリームには、人体にとって有害とされるクロマブライトやハイドロキノン、トリクロロ酢酸は含まれていないということでした。
ただ、タトゥー除去クリームに含まれるどのような成分によって、どういったメカニズムでタトゥーが薄くなるのか、依然としてはっきりとしたことはわかっていません。
実は、口から入ってくる有害物質よりも、皮膚から入ってくる有害物質の方が、身体にとって厄介であるケースも少なくありません。
かつて、日本の大手化粧品メーカーが販売した美白化粧品を利用した方に、白斑を生じてしまったケースが少なくなかったことは、記憶に新しいのではないでしょうか。
口から入った有害物質は消化器官や肝臓によって無害化されますが、皮膚から入った有害物質は、直接毛細血管に入り込んでしまうため厄介なわけです。
厚生労働省によって認可された日本製の化粧品ですらこのようなことがあるわけですから、海外製のタトゥー除去クリームを安易に利用することは、医師から言わせると、あまりおすすめできることではありません。
クリニックでのタトゥー除去施術
安全性に疑問が残るだけでなく、完全にタトゥーを取り除くことも難しいタトゥー除去クリームを利用するよりは、クリニックで確実にタトゥーを取り除くことがおすすめです。では、クリニックではどうやってタトゥーを取り除くのでしょうか。
施術方法の紹介
一般的な美容外科クリニックでは、レーザー治療や皮膚切除、皮膚移植といった方法でタトゥーを取り除いています。それぞれに一長一短あるのですが、池袋サンシャイン美容外科では、皮膚切除法を採用しています。
池袋サンシャイン美容皮膚科の紹介
池袋サンシャイン美容外科には、タトゥーを消したいという方がたくさんいらっしゃいます。そこで、当院でのタトゥー除去がおすすめの理由について紹介します。
タトゥーを完全に消せる
池袋サンシャイン美容外科でタトゥーを除去するのがおすすめの最大の李湯が、タトゥーを完全に消せることです。基本的に、タトゥーを完全に取り除きたいのであれば、皮膚切除法に勝る方法はありません。
当院ではタトゥーがある部分の皮膚を切除したうえで、傷口を縫合します。その後、傷口がキレイに回復するように、レーザー治療をおこないます。
タトゥーに対して直接レーザー治療を施すケースもあるのですが、レーザー治療ではタトゥーを完全に消すことは困難です。
例えばバラのタトゥーがあった場合、バラの色素を取り除くことは期待できるのですが、バラの形が皮膚に残されてしまいます。
タトゥーを消したいと望む方の中には、タトゥーを入れた過去も清算したいという方も少なくありません。そのような方にとって、タトゥーの形が残ってしまう施術法は適していないといえるでしょう。
痛みが少なく治療できる
タトゥーを除去する際に、もっとも心配なことが「痛くないのか」という問題だと思います。一見、レーザー治療だと痛みが少なくないように思われるかもしれませんが、レーザー治療の方がかえって術後の痛みや腫れが目立つケースも少なくありません。
当院では施術前に痛み止めの麻酔を施すことはもちろんのこと、術後の治療薬によって痛みをコントロールしており、最低限の痛みでタトゥーを取り除くことが可能となっています。
気軽に相談できる
タトゥーを取り除く場合、何回の施術が必要なのか、また、どれくらいの費用が必要なのか心配なことと思います。当院では、最初のカウンセリングの段階で、施術に必要な回数や期間、費用を明確に提示しております。
また、当院には患者様だけでなく、親御さんや家族をともなってご相談に来られる方も少なくありません。どうぞ1人で悩まずに気軽にご相談ください。
まとめ
タトゥー除去クリームは気軽に利用できる反面、タトゥーを完全に取り除くのは困難であるうえ、長期間にわたって塗布し続ける必要があります。
仮に、クリームに人体にとって好ましくない成分が含まれていた居合、長期間にわたって体内に有害物質をため込むことにつながりかねません。
やはり、タトゥーをキレイに消したいのであれば、皮膚切除法がおすすめです。当院ではカウンセリングを通じて、患者様にご納得いただいたうえで施術に入っていきます。
こちらから無理に施術をおすすめすることは絶対にありませんので、どうぞご納得いただけるまでご相談いただけますと幸いです。
監修者情報
医療法人社団 栄真会
池袋サンシャイン美容外科
院長 鈴木 栄樹
日本美容外科学会正会員・認定医
日本美容外科医師会正会員
日本抗加齢医学正会員
<院長略歴>
95年 聖マリアンナ医科大学卒業
03-06年 医療法人博済会鈴木病院 美容外科外来開設
06年 池袋サンシャイン美容外科開設