アンチエイジングやエイジングケアという言葉があたりまえのように聞かれる昨今、リフトアップの施術を受けられる方も増えてきています。
では、リフトアップにはどのような効果が期待されているのでしょうか。
女性に多い悩みの1つがお肌のシワやたるみですが、リフトアップにはそのような悩みを解消する効果が期待できます。
そこで今回は、リフトアップに期待できる効果を紹介するとともに、自宅でできるたるみやむくみの予防法について解説します。
リフトアップの効果
それでは早速ですが、リフトアップに期待できる効果について見ていきましょう。
リフトアップをおこなうことは、中高年以降の女性だけでなく、若い女性にとってもメリットがあります。
たるみを改善する効果
リフトアップに期待できる最大の効果が、お肌のたるみを改善する効果です。
年齢とともにどうしてもお肌のたるみが出てしまいますが、リフトアップをおこなうことで、お肌をキュッと引き上げることが可能となります。
また、若い女性であっても、遺伝的に頬の肉付きがふくよかな方もいらっしゃると思いますが、そのような女性にとってもリフトアップが強い味方となってくれます。
シワを改善する効果
リフトアップには、シワを改善する効果も期待できます。
リフトアップのやり方はいろいろですが、重力に負けて垂れさがってしまった皮膚を筋層ごと持ち上げることによって、シワを伸ばす効果も得られるのです。
デカ目効果
リフトアップをおこなうもとで肌のたるみがなくなると、目を大きく見せることも可能となります。
特に年齢にともなって目じりが垂れさがっている方や、もともと目じりが垂れ気味な方の場合、リフトアップによって大きく印象を変えられます。
見た目痩せ効果
見た目痩せ効果もリフトアップに期待される効果の1つです。
ダイエットは女性にとって永遠の課題とも言えますが、食事制限を長く続けるのは大変ですし、体調を崩してしまう恐れもあります。
リフトアップをおこなうと、フェイスラインをきれいに出せるのはもちろんのこと、顔のたるみを引き締めることで、スリムになった印象を相手に与えることが可能となります。
日本では「ダイエット=痩せる」という意味で用いられていますが(本来のダイエットには規定食といった意味があります)、そういった意味では、リフトアップは健康的なダイエット法と言えるかもしれません。
リフトアップのやり方
リフトアップのやり方にはいろいろな方法がありますが、当院でもおこなっている代表的なリフトアップのやり方について紹介します。
フェイスリフト
フェイスリフトというと、最近の技術のように思われるかもしれませんが、実は、ヨーロッパでは100年以上も前からフェイスリフトがおこなわれていました、
フェイスリフトは、顔の表情を作る筋肉(いわゆる表情筋)の筋膜(SMAS筋膜)を持ちあげる技法のことで、単に皮膚を引っ張り上げるだけでなく、筋膜ごとリフトアップするため効果的で、なおかつ効果の持続期間が長いというメリットを持ちます。
フェイスリフトのデメリットとしては、手術後のダウンタイムが長いことと、目立たないとはいえ傷口を残してしまうことがあげられます。
スレッドリフト
切開をともなうフェイスリフトに変わって登場しがのが、スレッドリフトと呼ばれる、特殊な糸を用いたリフトアップ法です。
皮膚に小さな穴をあけて特殊な糸を挿入し、それによって皮膚を引っ張り上げます。
スレッドリフトに用いられる糸には、体内で自然に溶けてしまうものもあるため、何度も治療を受けるような必要がありません。
また、糸を挿入した場所ではヒアルロン酸やコラーゲンの産生が促されるため、お肌が本来持っているハリやツヤを取り戻すことも期待できます。
スレッドリフトのメリットはそれだけではありません。
切開をともなうフェイスリフトと比べ、傷跡が格段に小さいので、手術の翌日にはメイクも可能となっています。
スレッドリフトのデメリットとしては、切開をともなうフェイスリフト程の効果は得られないということがあげられます。
ただ、スレッドリフトの技術は年を追うごとに進歩しているので、これからのリフトアップの主流となっていきそうです。
プロテーゼ挿入法
プロテーゼは、専門用語で隆鼻術と呼ばれる手術に用いられる治療器具です。
隆鼻術は二重手術と並んで大人気の手術法で、鼻を高くする目的でおこなわれます。
プロテーゼは人間の軟骨に近い成分で出来ており、ペースメーカーや人工血管にも用いられる安全な素材となっています。
そんなプロテーゼを鼻に挿入することで、鼻を高くすることが可能となっています。
注入療法
当院では手術療法のほかにも、注入療法を用いてリフトアップを可能としています。
「リフトアップには興味があるけど、手術はちょっと…」という方におすすめの治療法です。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入療法は、いわゆる「プチ整形」として人気の治療法です。
適切な量を適当な箇所に注入することによって、鼻のラインや頬のラインをきれいに見せることが可能となります。
ヒアルロン酸はそもそも体内に存在するものなので、安心して用いることができます。
フェイスリフトやスレッドリフト程の効果は望めませんが、仮にフェイスリフトやスレッドリフトをおこなった場合に、どのような仕上がりになるのかを確認できるというメリットもあります。
ボトックス注入
ボトックスには、筋肉の働きを抑制する作用があります。
その作用を上手に利用することで、えらの筋肉の働きを抑制し、小顔効果を得ることが可能となります。
たるみやむくみの予防法
たるみやむくみが出たらリフトアップの治療を受けるのがおすすめですが、自宅でもたるみやむくみが出ないよう、予防することが重要です。
では、どのようにしてたるみやむくみを予防すれば良いのでしょう。
顔面マッサージ
顔のたるみやむくみを予防するには、顔面マッサージがおすすめです。
顔の大きさに悩まされているほとんどの女性に、顔のむくみが見られます。
顔のむくみは、顔の血液循環が悪くなることによって起こります。
また、顔の血液循環が悪くなることによって、ターンオーバーが不活発になると、顔のたるみにもつながります。
顔面マッサージをおこなう場合、両方の親指を用いて、あごの下のラインを刺激すると効果的です。
また、頬骨の下を両手の中指でマッサージするのもおすすめです。
食習慣の改善
私たちの身体は食べたものから作られているので、食習慣を見直すことも、たるみやむくみを予防するのに効果的です。
普段からネギ類やキノコ、納豆などの発酵食品、青魚、お酢などを積極的に摂取し、血液の循環が滞らないよう心がけましょう。
適度に身体を動かす
顔のたるみやむくみと運動は関係ないように思われがちですが、運動不足によって下半身の筋力が衰えると、全身の血液循環に悪影響を及ぼします。
運動不足のお年寄りと比べると、登山などを趣味にしているお年寄りの方が、顔がツヤツヤとして引き締まっているのはそのためです。
自分でできる範囲で、しっかりと身体を動かすのがおすすめです。
良質の睡眠をとる
私たちの身体では、寝ている間に修復や回復が起こっています。
昔から夜更かしは美容の大敵と言われるように、睡眠の質が低下すると、お肌のターンオーバーにも悪影響を与えます。
なるべく早寝早起きして、良質の睡眠をとるよう心がけましょう。
まとめ
リフトアップにはたるみやシワを改善するといったエイジングケアの効果以外にも、目を大きく見せたり、顔全体を引き締めたりする美容効果が期待されています。
当院では手術療法はもちろんのこと、注入療法など様々な方法でリフトアップをおこなっているので、お肌のたるみやシワが気になる方は、ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。
監修者情報
医療法人社団 栄真会
池袋サンシャイン美容外科
院長 鈴木 栄樹
日本美容外科学会正会員・認定医
日本美容外科医師会正会員
日本抗加齢医学正会員
<院長略歴>
95年 聖マリアンナ医科大学卒業
03-06年 医療法人博済会鈴木病院 美容外科外来開設
06年 池袋サンシャイン美容外科開設